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天使の名前/島田荘司

4062649357島田荘司読本
島田 荘司

講談社 2000-07
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講談社文庫『島田荘司読本』所収
文庫化にあたり、『SIVAD SELIM』から差し替えになった短編。書誌自体はHCで読んでいるので、今回は差分のみの読書、そして評価。
主人公は御手洗潔の父の直俊。外務大臣秘書官の立場にある御手洗は、勝ち目のない対米戦突入を回避すべく命がけで奔走するが果たせず、日本は奈落への道を一直線に突き進む。その敗北へのシナリオがあまりに御手洗の戦前予測と一致していたがため、逆に周囲は御手洗をスケープゴートに仕立て、ありとあらゆる嫌がらせを彼に施す。そんな職場に絶望し神戸に逃れた御手洗だったが、そこでも身を寄せていた友人の一家を失い、打ちのめされる。災いは終わらない。その後、御手洗は、旧知の女性の誘いで広島へ向かうが…。
当時の、政治家、軍人を含めた国民は、日本のおかれている状況を正確に理解していなかったと現代人はいう。だがそうだろうか? 日本の戦力がアメリカに劣ること、真っ正面から戦っては決定的に不利なこと、すべて承知だったとぼくは思う。問題は、そうしたことが解っていながら、「でも日本は神国だから勝つに決まってる」「いざとなったら神風が吹く」と構えていられた点にある。火事場の馬鹿力でなんとかなるんじゃん、と餓えた猛獣の檻に入っていく愚とそれは同じ。噛み殺されるって、普通は。
ともあれ、御手洗直俊のバトンは息子の潔に受け継がれた。だが高度成長期を生きた名探偵御手洗潔の時間も、そろそろ終わり間近。すっかり闇に覆われ、先が見えない日本の社会、次代の御手洗の登場が待望される。(00/9/22読了)

評者 b.k.ノムラ
評価 ☆☆☆


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b.k.ノムラ

  • Author:b.k.ノムラ
  • 細々とライターやってます。そのかたわら、オンライン古書店・黒猫亭の番頭もやってます。
    ここのほかに、なんでもありのブログされど偽りの日々も運営中。

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