ミステリー傑作選42。年鑑2000年版を文庫化する際、2分冊したうちの一方です。
『暗室』真保裕一 ☆☆☆☆ 収録作中では最も重厚感があります。リーダビリティも高い。
『動機』横山秀夫 ☆☆☆☆ 再(々…)読。何度読んでもいいですね。巧い、のひとこと。本書の白眉です。
『返す女』新津きよみ ☆☆☆☆ 『動機』の次に気に入りました。これより長くても短くてもいけない。そういえば、新津作品はお初か? 『暗室』『動機』と来て三番手がこれ。思いきりハードルが上がってしまいました。
『公僕の鎖』新野剛志 ☆☆☆★ 2時間ドラマの原作向きな話。主人公が同じ『八月のマルクス』もちょっと読んでみたくなりました。
『女探偵の夏休み』若竹七海 ☆☆★ シリーズ探偵ものの1作のようですね。作者の企みが功を奏しているとは思えず(ていうかその部分もそうでない部分も読みづらい)、ぼくの評価では収録作中のドベです。高レベルの作品が続いた割りを食っている部分もありますが。
『蒲団』吉村達也 ☆☆☆★ 吉村達也らしい…というほど読んでませんが、そんな感じです。
『海馬にて』淺黄斑 ☆☆☆★ 短編としてのまとまりがいいし、読ませるんですが、ややパンチ不足。でも、淺黄斑を読むのはこれが初めてで、良い作家という実感は得ることができました。
『おじいさんの内緒』奥宮和典 ☆☆☆ これ目当てに借りた本だというのに…。いや、悪くはないんですが、解説にもあるように「謎(=設問)自体にさほど目新しさはない」んですよね。で、その謎っていうのが本作の場合、キモなんですよ。
『往復書簡』恩田陸 ☆☆☆☆ 再読です。若い人がわざわざ手紙を書くには、それなりの理由付けが必要な時代。書簡形式の小説というだけでツクリモノめいて感じられます。それでも本作は成功の部類ですね。個人的にも好き。
(09/1/2読了)
採点:☆☆☆★
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「動機」は本当に秀逸ですね。通勤電車内で涙ぐみ、それから何度も読み返してます。
誰かと読んだ感想を話したい気分だったので、このブログが取り上げてくださっていたことに感謝です。