第28回小説推理新人賞受賞の表題作ほか、本所七不思議をモチーフにした時代ミステリ7編を収める連作短編集。
たとえば宮部みゆきの、同じく本所七不思議に材を採った『
本所深川ふしぎ草紙』を始めとする時代小説群は、情・理・幻想のバランスが良いのが特徴ですが、誉田龍一の手になる本作は特に「理」のウェイトが高く、『
探偵ガリレオ』に近い方向性を持っているように思います。
このタイプの作風が好きなこともあり概ね楽しく読めたのですが、"時代"小説としての雰囲気が今ひとつだったかな。事件・(有名)人・発明といった歴史教科書的なアプローチから入るだけでなく、次作では背景となっている時代の雰囲気をもっと強く出してほしいものです。
また、作品のキモである"七不思議とその解明"がときに取って付けたように感じられ、連作としてはともかく、一編一編の評価ではあまり良い点をつけられないエピソードもありました。
キャラクターの弱いのも気になる点。 (08/3/30読了)
採点:☆☆☆★
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へー、チェックしときます。最近短編がいいです。
「鮎釣り師のひとり言」ヨロシクお願いいたします。