江神シリーズ、15年ぶりの長編第4作。もちろん<読者への挑戦>がついておりますですよ。
シリーズ既刊の感想:−−→
月光ゲーム孤島パズル双頭の悪魔既刊の評価は『双頭の悪魔』>『孤島パズル』>『月光ゲーム』となっていますが、本作は残念ながらその下になります。
たとえば笠井潔の矢吹駆シリーズにおける『哲学者の密室』、原りょうの沢崎シリーズにおける『愚か者死すべし』の位置づけですね。面白いけどかつての輝きがない、あまり再読する気がしない。
とにかく、この長さを持たせるにはプロットの重厚感が足りない。独立した作品として見た場合、コストパフォーマンスが低いと感じました。
キャラ小説要素の強いシリーズゆえ、問題にならないとされる方も多いかもしれませんが、それにしたって15年分の期待値、2300円という価格、読むのに使った結構な時間というものがあります。それらの投資には残念ながら見合わなかったということです。
この半分の枚数だったら、既刊に優らないまでもあまり劣らぬミステリになっていた可能性があります。満足感は少なからず高かったと思います。なんか惜しい。
既刊の感想にも書いているように、江神シリーズは(火村ものと比較するまでもなく)大好きなシリーズなので、最終第5作は、ボリュームは問いませんので、シリーズの掉尾を飾るに相応しい傑作であることを望みます。
それにしても今回もクローズド・サークルもの。本シリーズはこれが定型ということで、次回もきっとそうなるのでしょう。 (07/11/23読了)
採点:☆☆☆☆
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読書の愉楽 今夜、地球の裏側で乱読にもほどがあるッ!じっちゃんの誤読日記taipeimonochrome
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1件のトラックバック
随分と気弱な挑戦状だ、と苦笑されるかもしれないが、本格ミステリとは<最善を尽くした探偵>の記録だ。江神二郎の推理こそ、この物語を完結させる唯一の解答である。 ご安心いただくために、威勢よく言い直そう。 論理の糸の一端は読者の眼前にあり、それを手繰った先
十人十色といいますが、ミステリの評価も
人それぞれだと改めて思います。
私はこの『女王国の密室』は江神シリーズの中でも
トップクラスに位置づける一方
『双頭の悪魔』はイマイチの感がありました。
(世評は高いですけれどね)
また、『哲学者の密室』は矢吹駆シリーズの中の
私的にナンバーワンです。
でも、こういう風に人によって評価が違うから面白いんでしょうね。
このミスのベストなんか、気に入らないところだらけですしね。