御手洗潔の若き日の活躍を描いた長編。1969年の出来事だし、舞台もアメリカなので、馴染みのある名前は御手洗のほかは出てきません。
タイトルどおり「オペラ座の怪人」のパロディではあるんですけど、例によって都市論のほうがテーマとしての比重は高いかな。
時計台の長針で首ちょんぱしたり、建物の窓ガラスがいっせいに割れたり、高層階の窓の外にファントムが顔を覗かせたり…。マンハッタンの一角にある高層マンションで発生する、奇妙奇天烈な謎の数々に、御手洗助教授が挑みます。
芦ノ湖にロシアの軍艦を浮かべちゃう人ですから、この程度の不可思議状況は普通ですね。それにしても、近年は話が小粒になる一方なので、本作の派手な設定は往事をほんの少しだけど彷彿とさせるものがあり、ファンには嬉しい!
挿絵がネタバレになっているので、終わりの方の挿絵(カラーなので小口を見れば解ります)は見ないように。 (07/3/30読了)
評価:☆☆☆☆
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