『
夜は短し、歩けよ乙女』に続いて、同じく京都を舞台にした小説を読みました。第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
「夜は短し」とこの『鴨川ホルモー』、いずれも京都を舞台にした青春ファンタジーではあるのですが、「夜は短し」がこの世界とは微妙に異なるアナザーワールドを舞台にした普通?のラブストーリーであるのに対し、本作は我々が生活しているこの世界に、ファンタジックな要素をほんの一滴だけ垂らして奇妙な物語をつくりあげています。
ちょっと時間が空いたこともあり、一気に読んでしまいました。
新人賞の受賞作らしい、思いきりと勢いのある語りで、とにかく最後まで持っていきます。
オモチロ…いや、面白かった!
そんな感じでかなり自分的評価は高いんだけど、といって気になる点がないわけでもなく。
一部を除きキャラクターの顔が見えてこないうえに描き分けがステロタイプ、展開に意外性が少ないなど、いくつか減点材料のある中で、最大のマイナスポイントはメインモチーフである「ホルモー」がどうにも掴みづらいってところでしょうか。
システムの詳細には触れずアバウトにしか解説されないのは、おそらく細かいロジックまでは踏み込めなかったんだろうなあ。
確かに、読者に興奮とカタルシスを味わわせるほどに戦略、戦術を練り上げていては、本編を書く以上にエネルギーと時間を費やすことになりかない。制限枚数との兼ね合いもあるだろうし……。
とりあえず『シムアント』みたいなイメージでぼくは読んでましたが、できればDSでゲーム化できるくらいにはシステムを詰めてほしかったです。
ところで。
森見登美彦の描く京都より、こちらのほうに京都っぽさを感じるのは、ぼくが江戸っ子で京都の人間ではないからでしょうか。
いえいえ、ぼくも若い時分、京都に憧れ、うちの高校に1枠来ていた京産大の推薦枠を使って雪の京都まで推薦入試に出向いた人間ですから。江戸っ子のわりには京都愛があると自負しておりますよ。
しかし、あのとき受かってたらどうなってたんだろう(つまり、見事に落ちたと)。黒い浴衣を着て、葵祭に沸く京の街並みを闊歩していたのかな……。 (07/2/6読了)
評価:☆☆☆☆
参考にさせていただいた中から、今回は以下のブログをご紹介。
TB>
gdgd日記 :「鴨川ホルモー」 (万城目学 産業編集センター) TB>
本読め 東雲(しののめ)読書の日々 :大学対抗ホルモー対戦 in 京都 万城目学著「鴨川ホルモー」TB>
AOCHAN-Blog :「鴨川ホルモー」万城目学TB>
本を読む女。改訂版 :「鴨川ホルモー」万城目学TB>
図書館で本を借りよう!〜小説・物語〜 :「鴨川ホルモー」万城目学
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タイトル:鴨川ホルモー著者 :万城目学出版社 :産業編集センター読書期間:2006/12/25 - 2006/12/26お勧め度:★★★★★[ Amazon | bk1 | 楽天ブックス ]謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた「ホルモー」とは? 恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは
鴨川ホルモー万城目 学 (2006/04)産業編集センター この商品の詳細を見る二浪の末に京大に入学した安倍。葵祭のアルバイト帰りに、同級生で帰国子女の高村と出会う。そんな二人に声を掛けてきたのが「京大青竜会」という、得体の
若さとバカさ溢れる大学生たちの青春小説。とても懐かしい感じがする。大学生の私にとって何よりも大切なものはサークル、アルバイト、恋愛の三つであった。社会人になると、まぁ会社の先輩・後輩関係
2007年本屋大賞ノミネート作品「鴨川ホルモー」読了しました。小説舞台が「京都」ってだけで、評価が上がっちゃうんですよね。個人的に。amazonリンク 万城目 学鴨川ホルモー 出版元株式会社産業編集センター初版刊行年月2006/04
イラストレーションは石居麻耶。デザインは岩瀬聡。第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞の本書で作家デビュー。主人公で語り手の俺:安倍は二浪の京大新入生。葵祭のバイト帰りに知り合った高村と怪しげなサークル、京大青竜
産業編集センター (2006/04)ISBN-10: 4916199820評価:87点第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。 っていうかあ、ボイルドエッグズって知らんけど。ネットで調べた限りでは、日本初の作家エージェントらしい。詳しくはご自分で検索してくださいませ。な....
鴨川ホルモー■やぎっちょ書評穏やかな冬晴れの日でも、岩倉からやってきたバスの屋根には雪が積もっているという。これね、実話です。なにせ、昔昔は岩倉が職場でしたからね〜。鴨川の朝を三条から出町柳まで歩いて、そこからバスや叡山電車に乗って通勤したもので....
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やはり、ホルモー自体は漠然としてますよね。
好きな人は好きなんだろうなとおもって、ホルモー以外の恋愛や恋敵との対決なんかを楽しみに読みました。