〈円紫と私〉シリーズ第3作にして初長編。『空飛ぶ馬』『夜の蝉』から続けての再読。
『夜の蝉』の感想で、表題作がシリーズでもっとも好きと書きましたが、一冊の本としてみた場合、この『秋の花』のほうが中編集『夜の蝉』よりぼくの中では上位に位置します。
本作が書かれた時点で、まだ北村薫の容れものにはいくらでもアイデアの種が詰まっていたと思われます。なのにあえて人に死を扱ったのは、シリーズものが陥りがちなパターンの硬直を避けたかったこともあるにしろ、やはり日々の営みを描くうえで人の死を扱うことは避けられないものと考えたからでしょう。
その死が身近な者の死であるのは、シリーズのスタンスからして必然ですね。
このシリーズの再読は、ここでいったん息を入れます。 (06/10/16読了=再読)
評価:☆☆☆☆
では今年アップされた感想のなかから、今回もひとつだけご紹介。
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本棚のある生活 :秋の花/北村薫
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1件のトラックバック
秋の花の第三弾。このシリーズは僕の中で連作短編しかないと思ってたので(これは加納朋子さんの影響かも。←時代的には逆だけど)、まずそこが以外でした。確かに"人の死"というものをこの作風で扱うには50ページの短編では少なすぎる、というのは分かってましたが
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