ウエストレイクがスターク名義で書いた悪党パーカーシリーズの第1作。本名で書くコメディタッチの作品群にはなんの興味もないんだけど、このシリーズは趣味です。
クライムアクションというよりはノワール、ピカレスクヒーローというよりはもっと強くアンチヒーローといったほうが相応しいでしょう。

▼解説より
パーカーは復讐に燃えて、還ってきた! 無一文、埃まみれの服、武器は両の拳のみ、だが灼熱の憎悪が身を包んでいた。十か月前、9万ドルの"仕事"を済ませた直後に妻や仲間に裏切られ、すべてを失い、生命までなくしかけた男が、地獄の底から舞い戻ってきたのだ!
ほとんど『キル・ビル』ですね。
でもあんな悲愴感はなく、さらには情緒のかけらも感じられない。あっけらかんと暴力をふるいまくること、むしろ清々しいほどです。映画ではメル・ギブソンが演ったみたいですけど、バンデラスのほうがきっとハマります。
タイトルの"悪党"から受ける印象、どこかルパン三世のような飄げたピカレスクヒーローを想像させますが、パーカーはそんなわけでまったく違うんですね。だから、タイトルで今イチ手に取る気が起きないかもと感じた人にも、そういう先入観は捨てて読んでいただきたいです。 (06/8/18読了)
評価:☆☆☆☆
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