第一章『待っている人々』を読んだところで、なかなか面白いじゃんという手応えと、この調子で最後までいくのかなという不安が相半ばした。
恩田陸の著作を読むといつも思うことだけど、発想の素晴らしさに比べてオチの付け方に不満を抱くことが多い。掴みが良ければ良いほど、また今回も……という懸念に襲われるのですね。それはこの作品でも、残念なことに的中していまいました。
書かれたのか、書かれてないのか、今まさに書かれようとしているのか解らない稀覯本『三月は深き紅の淵を』を巡る四つのエピソードに、ぼくの好みで点数をつけると、一章から順に、8→7→7.5→5 となるかな。 (06/7/19読了)
評価:☆☆☆★
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恩田陸の「三月は深き紅の淵を」(講談社文庫)を読んだ。なんとも決まっているタイトルである。なかなかこんなタイトルは思いつかないね。このタイトルは、この小説のタイトルだけではなく、小説の中で描かれている幻の本のタイトルでもある。(ややこしいね) 小説の..
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