ふたりの女警察官を主人公に据えた警察小説+α。
ヒロインには両極端な性格を持たせて対置させており、ダブルヒロインものとしてはよくあるタイプかもしれない。
それぞれのキャラを立たせるためのエピソード、パートナーの配置は、良くも悪くも教科書どおり。安心して読むことができる代わりに、ふたりともにちょっとステロタイプな印象はまぬがれ得ない。
それから、あまりにヒロインに注意がいきすぎて、バイプレイヤーの描き込みが甘い。登場人物が多いこともあって、かなり未整理な印象を受ける。
未整理といえばプロットもそう。もう少し、メリハリとテンポの良さが欲しかった。
冒頭の+αの部分、タイトルにもなっている犯罪者ジウを今後どう描くかがシリーズのポイント。逢坂剛や高村薫とはまだ比較しちゃいけないが、ひとまず続編に期待したい。 (06/3/3読了)
評者 b.k.ノムラ
評価 ☆☆☆★
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