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ハンニバル(上下)/トマス・ハリス

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トマス ハリス Thomas Harris 高見 浩

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いつになったら発売になるのか一日千秋の思いで待ち続け、期待ばかり膨らませていたこちらも悪いのかもしれないが、その期待ほどには楽しめなかった。少なくとも、前二作の正統直系とは言い切れない、また別種の小説であるというのが正直な感想だ。
このシリーズはレクター次第というところが確かにあって、そのレクターがゴジラからジョーズになってしまったというか、畏怖の対象からただの恐怖の対象になったのが気になる点。
レクター像を具体化しすぎたために、前二作における彼の振る舞いさえ理に落ちた感がある。理屈で割り切れる(割り切れなかったとしても、割り切れたように錯覚できる)キャラクターではないというのが、ぼくのレクターに持っていた印象で、それが幼少時のトラウマによって常人とは道を違えたなどというのは、ちょっと詐欺にあったような気分だ。レクターは生まれたときからレクターだったんじゃないのか?
そもそもグレアムにしろ前作のクラリスにしろ、彼らとレクターとの間には程良い距離があって、それが読み手の受ける緊張感に繋がっていた。また物語を通してサスペンスを演出していた。そのへん、どこか馴れ合いになった感のあるのが本作と言える。『ルパン三世』におけるルパンと五右衛門の関係が第1シリーズと第2シリーズではあからさまに変質したことにたとえると、あるいはぼくが何を言いたいのか解ってもらえるかもしれない。
別にサイコでなくても面白ければ構わないという気持ちもあるのだが、視点が搾りきれていないため(プロットの要請なのだろう)読んでいて落ち着かないし、物語を支えるべきバイ・プレイヤーたちも魅力に欠ける。印象的なシーンといえば上巻の最後くらいかな……。とにかく、最も続編を待ちこがれていたシリーズであったし、ぼくの落胆は大きい。 (00/4/18読了)

評者 b.k.ノムラ
評価 ☆☆☆

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b.k.ノムラ

  • Author:b.k.ノムラ
  • 細々とライターやってます。そのかたわら、オンライン古書店・黒猫亭の番頭もやってます。
    ここのほかに、なんでもありのブログされど偽りの日々も運営中。

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