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生首に聞いてみろ/法月綸太郎

生首に聞いてみろ法月 綸太郎 角川書店 2004-09売り上げランキング : 90,899おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsこの作者らしい几帳面に構成された本格ミステリ(コースで言うと真ん中低め、やや外寄りといったところか)。ではあるが、目を惹くタイトルの割りに内容は地味で、読了後の満足感は薄い。ところどころ不自然さを感じさせる部分もあり、総合点もさほど高くない。先だって短編集「法月綸太郎の功績」を読んで...

震度0/横山秀夫

震度0横山 秀夫 朝日新聞社 2005-07-15売り上げランキング : 2,923おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsamazon 他で、横山作品としてはかつてないほどに不評の嵐が吹き荒れているようだが、さすがにファンのぼくにも弁護のしようがない。問題点として挙げられているのは、1)キャラが多い割りに描き分けが今イチ、場面転換も頻繁なので、序盤は人間関係を掴むのに精一杯で物語に乗りきれない。2)阪神淡路大震災をモチ...

サマーセール第3弾

黒猫亭のサマーセール第3弾のお知らせです。8/15(月)~8/21(日)の期間中、目録のポケミスを対象に、2冊以上 or 計1000円以上(1冊も可)ご注文のお客さまには、代金を2割引させていただきます。今回もよろしくお願いします!...

サマーセール第2弾

当ブログの本館・ネット古書店「黒猫亭」では、8/1からサマーセールを開催中。●古本・黒猫亭第2弾は8/8~8/14。期間中、特価本とミステリ雑誌(HMM、EQ)を50%OFFにて販売します。ぜひ、ご利用ください。...

葦と百合/奥泉光

葦と百合奥泉 光集英社 1999-04売り上げランキング : 105,292おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools伝奇色の強いミステリ。でも、奥泉なのでそれ以上にメタの色合いが濃く、ラストは例によって藪の中。振り返ればこの本を最初に読んだのは主人公と同じ35才前後の頃(今回は再読)。なんか年齢のわりに老けてる連中だなあと思ったものだが、数年を経てもなお、その印象に変わりはなかった。まあ、ぼくが年相応に練れてない...

ぼんくら/宮部みゆき

ぼんくら宮部 みゆき講談社 2000-04売り上げランキング : 75,029おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools他の同僚たちに較べると仕事に身を入れない、のんびり気ままな日々を送る、よくいえば自然体の同心・井筒平四郎を主人公に、鉄瓶長屋をとりまく大小の事件を通して、江戸の人情みたいなものを無難に描いている。今回に限ったわけではないが、宮部らしく、子供の使い方がうまいのが印象に残った。ぼくには、あざといと言...

データ移行が一段落

別名義でやってるホームページからのデータ移行が一段落。分量的には6割くらいしか移してないけど、今後は新規のデータのみエントリーします。...

日暮らし(上下)/宮部みゆき

日暮らし 上宮部 みゆき講談社 2004-12-22売り上げランキング : 7,712おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsぼんくらマイペース同心・平四郎と、彼の甥で超美少年の弓之助が活躍する時代もの。ぼくは核となっている事件の真相に釈然としないものを感じるんですが(矛盾してるとかそんなんじゃなくて、それはないんじゃない、といった感じの)、多くの人はそんなこと気にならないんだろうなあ。いきなり読んでもそれなりに...

ドキュメント新聞記者/読売新聞大阪社会部

ドキュメント新聞記者―三菱銀行事件の42時間読売新聞大阪社会部角川書店 1984-01売り上げランキング : おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools1979年1月26日に発生した三菱銀行北畠支店強盗籠城事件のドキュメント。事件の推移そのものではなく、各記者の具体的な取材活動を、事件発生から解決に至るまで追っていくというスタイルになっているのだが、そのことでかえって直接的に事件を描くより迫真のドキュメントになって...

OL殺人事件/読売新聞大阪社会部

OL殺人事件―社会部記者レポート読売新聞大阪社会部角川書店 1984-11売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools大阪府高石市のOL殺人事件(S51)、大阪市の教員異動汚職事件(S44)ほかの、未解決、あるいは解決はしても多くの疑問を残した事件どもを、読売大阪社会部の精鋭が後にあらためて追跡、レポートしたもの。表題のOL殺人事件の筆者は大谷昭宏で、このエピソードは後年、脚色されて『こちら大阪社会部』(大谷昭宏原...

神はダイスを遊ばない/森巣博

神はダイスを遊ばない森巣 博新潮社 2003-11売り上げランキング : 39,131おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools著者は、オーストラリアを本拠に世界を飛び回るギャンブラー。この本は、その涙と笑いのカジノ日記――と言い切ってしまうと内容とズレてしまうのだが、そう思って手に取ったほうが無難とは思う。内容は決して事実の羅列ではないが、かといって作り話ではないという。キャラクターがかなり色濃く出ているので、一...

闇将軍/松田賢弥

闇将軍―野中広務と小沢一郎の正体松田 賢弥講談社 2003-02売り上げランキング : 143,515おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools副題は「野中広務と小沢一郎の正体」。著者が「週刊現代」に連載した「『日本の最高実力者』野中広務の正体を暴く!」(99年)、「初めて書かれた小沢一郎『裸の履歴書』」(94年)などの記事を中心に、その後の取材も加えて書き下ろしたものとのこと。野中広務が引退宣言をし、小泉純一郎が勝利...

地図から消えた「東京の町」/福田国士

歴史探訪 地図から消えた「東京の町」福田 国士祥伝社 1999-10売り上げランキング : 478,508おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools最初から置いていかれているわけでもないのに、開国以来、今に至るまで、西洋に追いつけ追い越せでやってきた日本は、その過程で、多くの大事なものを捨ててきた。地名というのはその最たるもので、自分の住んでいる町を愛せない人間が真に国を愛せるわけがない。見当はずれのコンプレックス...

江戸の二十四時間/林美一

江戸の二十四時間林 美一河出書房新社 1996-06売り上げランキング : 150,686Amazonで詳しく見る by G-Tools将軍、旗本、岡っ引き、吉原、長屋、その他の一日を物語形式で追った、資料性高く、読み物としても面白い絶好の江戸入門本。時代小説を読む前、テレビや映画の時代劇を見る前に、軽くこれに目を通しておきたい。そして読み終わったあと、見終わったあとの復習にも。 (01/6/?読了)評者 b.k.ノムラ評価 ☆☆☆★...

鉄砲隊と騎馬軍団/鈴木眞哉

鉄砲隊と騎馬軍団―真説・長篠合戦鈴木 真哉洋泉社 2003-05売り上げランキング : 70,791おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools長篠の戦いについて伝えられる、「織田信長の鉄砲隊が、革命的新戦術である『三段撃ち』によって、戦国最強と謳われた武田騎馬軍団を壊滅させた画期的な戦い」という定説が、まったくの誤りであり、実際のところはかくかくしかじかであったろうというのを解き明かしてみせた本。なるほど納得では...

大江戸観光/杉浦日向子

大江戸観光杉浦 日向子筑摩書房 1994-12売り上げランキング : 3,417おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools漫画ではなくて文章もの。あっちに行ったりこっちに来たりしながら、江戸についてつまみ食い的に語る粋なエッセイ集。今の時代劇は時代劇の劇だという見方に大いに賛同。 (02/1/21読了)評者 b.k.ノムラ評価 ☆☆☆★...

一日江戸人/杉浦日向子

一日江戸人杉浦 日向子新潮社 2005-03売り上げランキング : 438おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools江戸趣味、江戸学の本は、入門書でも専門用語を多用した不親切なものが多い。その上、未整理で図版も少ないとなれば、読み物として上等とは言えない。そんな中で杉浦日向子の著作は実に解りやすい。 (02/1/27読了)評者 b.k.ノムラ評価 ☆☆☆★...

幕末百話/篠田鉱造

幕末百話篠田 鑛造世界文化社 1988-04売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools報知新聞記者の篠田が、幕末を生きた古老たちに取材した懐古談集。明治三十年代に報知新聞で連載されていたらしい。フィクションとは当然異なる、実話ならではの説得力が読ませるが、幕末、ひいては江戸時代に興味のない人には退屈かもしれない。 (04/10/3読了)評者 b.k.ノムラ評価 ☆☆☆★...

砂の王 メイセイオペラ/佐藤次郎

砂の王メイセイオペラ佐藤 次郎新潮社 2000-08売り上げランキング : 211,899おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools99年の「フェブラリーS」勝ち馬となったメイセイオペラと、その関係者を追ったノンフィクション。メイセイが地方(岩手公営)所属馬として初の中央G1勝ち馬になったのは、当時のファンとしては、それほど奇跡の出来事ではなかった。時代は既にそうなっていたのだから。騒ぎの渦中にあった人たちは、そんな客...

奇人・小川定明の生涯/佐藤清彦

奇人・小川定明の生涯佐藤 清彦朝日新聞 1992-12売り上げランキング : 765,384Amazonで詳しく見る by G-Tools大正時代、「日本及日本人」という雑誌の「現代人物一百人」に宮武外骨がとりあげられたとき、その外骨と南方熊楠と並んで天下の三奇人と称された、小川定明について取材したノンフィクション。他の二人に較べるとすっかり忘れられた定明だが、実は人に忘れられるように生きていた、というのがミソなわけで、資料から少...

人生は五十一から/小林信彦

人生は五十一から小林 信彦文芸春秋 2002-04売り上げランキング : 100,752おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools人生五十年であるなら、それ以降はおまけのようなものだ――といったもんでもないだろうが、五十になって見えてくるものは確かにあると思われ、自分は五十の齢を経たとき、どんなスタンスの人間になっているのだろう、などと漠然と想像しながら、何はともあれ楽しく読んだ。小林信彦が分岐点に置く昭和40年はぼ...

新聞記者の現場/黒田清

新聞記者の現場黒田 清講談社 1985-05売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools元讀賣新聞大阪本社記者。社会部長時代の活躍は、大谷昭宏(黒田の後輩)原作、大島やすいち画の『こちら大阪社会部』でも紹介されている。今年は多くの「戦後史の証人」が鬼籍に入ったが、黒田もその一人。そういった意味もあり、年内に読み終えたかったのだが、なんとか間に合った。戦後のジャーナリズムを代表する人物が書く新聞記者観...

ぼくはオンライン古本屋のおやじさん/北尾トロ

ぼくはオンライン古本屋のおやじさん北尾 トロ筑摩書房 2005-02-09売り上げランキング : 69,496おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsオンライン古書店「杉並北尾堂」店主が、サイト立ち上げから日々の運営まで、オンライン古書店にまつわる様々な事柄を語る。現在の成功(という言われ方をご本人は嫌がるだろうが)は、店主の人柄によるところ大と再認識。同業で本好きで猫好きという共通点もあり、楽しく読んだ。 (05/...

あるようなないような/川上弘美

あるようなないような川上 弘美中央公論新社 2002-10売り上げランキング : 37,282おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools川上弘美が雑誌、新聞などにこれまで書いてきたエッセイをまとめたもの。身辺雑記。タイトルは、パソコン通信の雑誌で連載していたエッセイからとっているらしい。読みながら、作風から受けるイメージそのままの人だな、と思った。川上弘美ファンにはお薦め。 (03/1/31/読了)評者 b.k.ノムラ評価 ...

「読売巨人軍」の大罪/海老沢泰久

「読売巨人軍」の大罪海老沢 泰久講談社 2002-02売り上げランキング : 203,959Amazonで詳しく見る by G-Tools長嶋茂雄の呪縛から解き放たれないうちは、日本の野球はきっとスポーツとして成熟しない。野球人気が落ち、メジャー志向の選手が増えたのは、スター不在の時代だからじゃない。もちろん、サッカーがプロ化したからでもない。野球サークルの人間たちが、いつまで経っても長嶋教を卒業しないのが、その最大の理由だと思う...

巨人がプロ野球をダメにした/海老沢泰久

巨人がプロ野球をダメにした海老沢 泰久講談社 2001-02売り上げランキング : 122,179おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsタイトルはやや優しすぎる、巨人がダメにしたのはプロに限らない日本野球全体であるといったほうが事実により近いし、内容にも即していると思う。野球に対する愛情、スポーツに対する真摯な姿勢が書かせた、とても質の高い野球論で、野球ファンには必読書といってしまっていいだろう。ただ、収録さ...

気になる物件/泉麻人

気になる物件泉 麻人扶桑社 2000-08売り上げランキング : 300,253Amazonで詳しく見る by G-Tools街角のオブジェであるとか、店の看板であるとか、大きく街のランドマークみたいなものも含めて、著者が近所で、あるいは旅先で見かけた気になる物件を写真と文章で紹介する。「週刊アスキー」で連載されていたコラム。誰もが気にはなっているんだけど、普通だったらそのまま忘却の彼方に押しやってしまうようなネタを拾い上げ、面白...

わが人生の時の人々/石原慎太郎

わが人生の時の人々石原 慎太郎文芸春秋 2005-01売り上げランキング : 81,416おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools石原が、これまでの人生で関わった作家、政治家、スポーツ選手などについて綴ったエッセイ。「文藝春秋」に連載されていた。これを読めば、石原慎太郎はやはり文筆の世界で生きるべきだ、と誰もが思うに違いない。やはり文壇についての記述が興味深く、作中の白眉だと思う。三島への拘りがやや突出している...

index エッセイほか(国内)

浅田次郎浅田次郎 新選組読本安斎育郎人はなぜ騙されるのか石原慎太郎わが人生の時の人々   泉麻人気になる物件  ありえなくない。  50の生えぎわ井上理任天堂 “驚き”を生む方程式江川達也"全身漫画"家海老沢泰久巨人がプロ野球をダメにした   「読売巨人軍」の大罪  美味礼讃大森望・豊崎由美文学賞メッタ斬り!川上弘美あるような ないような北尾トロぼくはオンライン古本屋のおやじさん北芝健・監修ミステリーファンの...

殺人四重奏/ミッシェル・ルブラン

殺人四重奏ミッシェル・ルブラン東京創元社 2000売り上げランキング : 632,231Amazonで詳しく見る by G-Tools基本線はご趣向のミステリ。書き手によってはただそれだけになりかねないところを、きちんと物語としても読ませるのがこの作者の巧さ。ただひとつの事件が四つの視点から語られるとき、読者は混乱必至といったところだが、説明は丁寧で、最後の着地もきれいなので読後感が良い。薄味だが、技巧を煩く見せない、プロット...

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プロフィール

b.k.ノムラ

  • Author:b.k.ノムラ
  • 細々とライターやってます。そのかたわら、オンライン古書店・黒猫亭の番頭もやってます。
    ここのほかに、なんでもありのブログされど偽りの日々も運営中。

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