名探偵ポワロ・シリーズ。クリスティ作品としては異質のタイトルのような気が。内容を考えるとこれでもいいんだけど、なんかしっくりこない。といって、マザーグースから引用の原題(One, Two, Buckle My Shoe)そのままじゃあ、なんのことやら解りませんね。愛国殺人 (ハヤカワ文庫 AC)アガサ・クリスティー 加島 祥造 早川書房 2004-06-14売り上げランキング : 197616おすすめ平均 時代背景まで暗喩に組み込んだ傑作これがベス...
ホラー作家として知られるウィルスンの、伝奇大河ロマン。「黒い風」という謎の超兵器(!?)の存在がなければ、歴史大河小説と銘打ってもいいほど、重厚な骨格を備えています。そして、外国人が日本を描いた小説としては、かなりのレベルといっていいんじゃないかな。知る限り(あんまり知らないので分母は小さいけど)、その種の最高峰。「このミス'94年版」では海外編16位にランクイン。黒い風〈上〉F.ポール ウィルスン F.Paul Wils...
名探偵ポワロ・シリーズ。早川では『邪悪の家』、新潮では『エンド・ハウス殺人事件』のタイトルで刊行されています。エンド・ハウスの怪事件 (創元推理文庫)アガサ クリスティ Agatha Christie 厚木 淳 東京創元社 2004-01売り上げランキング : 453982Amazonで詳しく見る by G-Tools●内容(「BOOK」データベースより)風光明媚な海浜にあるエンド・ハウスの当主である若く美しい娘ニック・バックリーは、再三奇妙な事故に遭遇し...
国名シリーズ第7作。おなじみの<読者への挑戦>がない、シリーズ中の異色作です。再読率の高いクイーンですが、本作に限ってはたぶん、読むのは二度目。シャム双生児の秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 3-17)エラリイ・クイーン 青田 勝 早川書房 1978-06売り上げランキング : 441798おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools山火事で退路を断たれ、命からがら逃げこんだ山頂の屋敷が舞台で、閉じこめられたクイーン親子が...
いわゆるレーンものの第3作。元は国名シリーズとしてプロットが立てられたらしい(いうことは「最後の事件」が本来は「Z」だった!?)。ペーシェンスのお披露目にもう少し枚数が必要と考えられたのか、あるいは大人の事情があったのか……。いずれにしても、本作が「Z」を襲名したのは、このシリーズにとって、もちろん読者にとっても不幸だったと思います。Zの悲劇エラリー・クイーン 鮎川 信夫 東京創元社 1983-04売り上げラン...
再読です。切り裂きジャックものではありますけど、クイーンとホームズの(間接的)共演といった部分のほうがセールスポイントとしては上位ですね。恐怖の研究エラリイ・クイーン 大庭 忠男 早川書房 1976-11売り上げランキング : 495199おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Toolsホームズが登場するのは、ワトスン博士の未公開記録の部分。なので、作中作にパスティーシュを置いたパロディ、の体裁ですね。謎解きはそれほどサ...
『血のついたエッグ・コージィ(血染めのエッグ・コージイ事件)』の続編。前作同様オールダリー荘を舞台に、殺人その他が起こります。切り裂かれたミンクコート事件ジェームズ アンダースン James Anderson 山本 俊子 扶桑社 2006-11売り上げランキング : 33924おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools10日くらい前に読了したのに、アップまで時間が空いてしまった。ちょいと仕事と花見で忙しかったもので。さらにその後、...
続編はすっかり諦めていたんだけど、ついに出ましたね。扶桑社から。ついでに本作も文春から移籍、おまけに改題されてしまいました。ぼくが読んだのはオリジナルの文春版。ものすごい久しぶりの再読。本棚に差しておいたのを引っ張り出したら、えらい埃をかぶってました。↓これは現行の扶桑社版。血染めのエッグ・コージイ事件ジェームズ アンダースン James Anderson 宇野 利泰 扶桑社 2006-09売り上げランキング : 116587おすす...
雑誌「EQ」の1995年11月号(通巻108号)に収録された330枚の短めの長編。たぶん単行本化されていません。ウールリッチの作家としてのキャリアの初期に書かれた普通小説で、ハリウッドの場末を舞台に、モラトリアムでプチデカダン?な若い男女がくっついたり離れたりをくり返すラブストーリーです。お馴染みウールリッチ節にまだキレはなく、ストーリーもメリハリを欠いていて、残念ながら凡作といっていいでしょうね。ウールリッ...
ハリー・ボッシュ シリーズ第8作。そして私的に初マイクル・コナリー。警察をやめる前の、離婚前のボッシュを知らなくていいんでしょうか、と思いつつ手に取りましたが、なかなかノって読めました。暗く聖なる夜〈上〉マイクル コナリー Michael Connelly 古沢 嘉通 講談社 2005-09売り上げランキング : 72709おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools民間人の立場になったボッシュが、様々な圧力、妨害に遭いながらも未解...